‡A Case Of Identity‡

頑張ります!

Les Misérables

19年の服役後、仮釈放となったジャン・バルジャン。彼は宿を借りた司教の家の銀器を盗むが、司教はバルジャンを許し、バルジャンは実も心も生まれ変わることを決意する。8年後、彼は市長にまでなっていた。バルジャンはファンテーヌという娼婦と知りあい、彼女の娘・コゼットを里親から取り戻すと約束をする。しかしある刑事の出現をきっかけに、彼の過去が暴かれることとなり、彼は自分の正体を告白し、コゼットを連れて逃亡する…。

http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD21908/


レ・ミゼラブル」もしくは「ああ無情」ですが、有名な割に読んだこともなかったです。司教様から銀の食器を盗んだのに、逆に銀の燭台までもらうという部分は国語か道徳の教科書にあった気がしますが、知ってるのはそこだけです。ミュージカルも時間に合わせて行くのが面倒なのと、あの独特の雰囲気があまり好きでなくて毛嫌いしているところがありました。
映画で「レ・ミゼラブル」をやっているということで、さらに評判が良いということもあって、あまり洋画は見ないのですが観てきました。なぜ今までミュージカルを見てこなかったのかと思うほどに良い作品でした。映画だから良かった部分も多分にありそうです。
まずは「レ・ミゼラブル」のミュージカル曲自体が良いですね。さすがに長く愛されているミュージカルなだけあります。ミュージカル映画を観ることはあまりないので、最初の方はちょっと困惑しましたが、ミュージカルを見ているのだと思うとだんだんと入り込めるようになりました。セリフでなく曲と歌声に表情がつくというはなかなか面白いものですね。音楽の時間では上手く教えてもらえなかったし、理解する力もなかったのかもしれないですが、今となってはコレは非常に面白いです。
ストーリー的にも面白いですが、細かいところを言うとミュージカルなので野暮になる感じ。宿屋の夫妻のコメディ部分もクスっと笑えていいですね。エンターテインメントとしての形が成っていますね。
俳優陣もカッコイイし、女優陣は美しい。見た目だけでなく歌声も。
そもそもブロードウェイミュージカルだからでしょうが、フランスの話ですが英語です。英語のほうが聞き慣れているので良いですが、若干の違和感はありますねw
なんとも言えない感動が込みあげてきて、最近涙もろくもなってはいますが、感涙が止まらなかったですね。
ジャン・バルジャンの意志というのは、何となくですが「最後の忠臣蔵」のものに近い感じがしました。観たあとの感覚もそれに近かったです。
終わったところのタイトルバックで拍手が。映画館では珍しいですが、本当にミュージカルを生で見ているような感覚でした。背景や建物などミュージカルを見るよりも入り込みやすいですし、視点も見やすくなるので映画でのミュージカルは良いですね。
ミュージカルなので長回しも多いですが、戦闘シーンなども迫力がありますし、メリハリはあったかと思います。
久しぶりにもう1回観たくなる映画でしたね。