‡A Case Of Identity‡

頑張ります!

一命(3D)

江戸時代初頭。井伊直孝の大名屋敷に津雲半次郎という初老の浪人が現れ、切腹のため玄関先を貸して欲しいと言う。時は合戦もなくなった泰平の世、食い詰めた浪人たちが大名屋敷で切腹を申し出、金品や士官の口をせしめる狂言切腹が流行していたのだ。応対に出た井伊家家老の斎藤勘解由は、かつて井伊家に狂言切腹に訪れ「当家では狂言切腹は通用せん」と実際に腹を切らされた若い武士・千々岩求女の死に様を、津雲に話し始める…。

http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD18651/

切腹」のリメイクではないと言いつつ、ほうぼうからリメイクだと言われてしまっている作品。「切腹」はかなりの名作らしいですが、僕は知らないので比較はできないです。
ストーリーは名作と言われるものが前にあるだけあって面白いです。細かい演出もなかなか良かったです。見終わった人がポツリと「誰も幸せになってない」とつぶやいていたのですが、その不条理感が出せていたのであれば映画としては成功なんだと思います。
市川海老蔵は好きではないですが、今回の作品はなかなかハマっていて好感。瑛太切腹シーンはお腹が痛くなってしまうくらいの名演でした。
満島ひかりがキレイでした。悲劇的な役で唯一の女性でしたが、それもあってか非常に輝いて見えました。Folder5だったはずなのですが、今や名女優ですね。
3Dで観たのですが、やはり時間がたつにつれて立体感を感じなくなってきます。3Dを意識してなのか、手前に物体(岩など)があり、奥に役者という構図が多かった気がします。役者2人の時も、一方は手前、他方は奥といった感じの構図が目立ちました。あまり有効だとは思えなかったので、3Dである意味は無かったかなぁというところです。