‡A Case Of Identity‡

頑張ります!

太平洋の奇跡 −フォックスと呼ばれた男

公開して日が経ちましたが、観ておかなければと思っていたので、いつものららぽーとで。レイトショーで観ようかと思っていたのですが、すでにレイトショーをやらなくなっていたので、仕方なく夕方の回に。

1944 年、太平洋戦争末期のサイパン島。圧倒的な戦力を誇るアメリカ軍に対し、日本軍守備隊は最後の突撃を敢行し、玉砕する。しかしその日から、アメリカ軍の恐怖の日々が始まった。残存兵力を組織した大場栄大尉による抵抗が開始されたのだ。大場は47人の兵士たちと共に、512日もの間敵に立ち向かい、多くの民間人を守っていく。やがて彼の不屈の戦いぶりは、敵軍の将校ハーマン・ルイス大尉に畏敬の念を抱かせる。

http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD17649/i

サイパン島の戦闘はかなり悲惨なものだったということですが、その悲惨さはあまり描かれていません。組織的戦闘が終結したあとの話がメインになるので、どちらかというと希望を印象づける映画になっていました。
映像や音響の迫力はかなりのもので、今までの日本映画とは違うという印象がありました。演出やストーリー性は判断つかないところなのですが、知らなかった事実を知る機会として非常に有益な映画であるとは言える気がします。
投降の際に「歩兵の本領」を歌いながら行進してくる大場隊は「敵ながら天晴」というのを表しているのでしょうかねぇ。「この島で褒められるようなことは何一つしていない」というセリフも大場大尉の人柄を示すセリフになっていたと思います。
関連番組の動画があったので見たのですが、大場大尉は1992年に亡くなられているそうですが、奥様との戦中に送りあっていた手紙が残っていたそうです。一度は死を伝えられていたわけですし、日本に残されていた人々にもまたドラマがあったということでしょう。
大尉は病気で亡くなられたそうですが、奥様は大尉を見舞いに来た人を見送りに行った帰りに交通事故にあって重体。その直後に大尉は亡くなられ、2週間後に奥様も亡くなられたそうです。息子さんの言葉には「仲良く」という言葉が出てきますが、ある意味幸せですが、やはり交通事故が原因というのはなかなかやりきれない部分もありますね。
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