‡A Case Of Identity‡

頑張ります!

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朝、Siさんとメッセで話してて、セッチーの話になった。どういう流れでこうなったのか・・・。
そこで▽先生のHPを見てみた。実は見たことない。道新や情報誌に掲載されたエッセイが置いてあります。なんとなく見てた。いや結構おもしろいですよ。聞いたことある話もありますがね。
その中に、やけによく知っている内容があるんですよ。

●いまどきの若いモンは
「このCDコピーしたい人?」大学では専門以外に中国語も教えているのだが、授業の年度最終回には、いつも日本の歌の中国語版を歌えるまで練習する。中国語圏でヒットしたものを選び、中国語はものにならなくても、とりあえずカラオケの芸として使えるようになってくれれば、との考えからだ。
 定期試験の直後に歌詞を見ずに歌ったら、テストに加点すると宣言しているので、毎回コピーの希望者がおり、女子学生が二人で振りつきで歌ってくれたこともある。
 サントリーウーロン茶のコマーシャルに始まり、いろいろ曲を変えてやってきた。長渕剛中島みゆき、サザンオールスターズ……。いろんなものが中国語圏でヒットしており、日本の大衆文化がアジアの中でそれなりの競争力を持っていることがよくわかる。今年は少し古いが宇多田ヒカルのAutomaticの中国語ヴァージョンを使うことにした。日本にも進出しているKelly Chanが歌い、台湾・香港で大ヒットしたものだ。
 赴任以来わずか九年なのに、歌にあわせてコピーの方式も劇的に変化した。最初は原曲もカセットテープだったので、テープからテープへのダビング機を使った。その後は台湾でもCD が標準となり、CDからテープへ。ところが二、三年前から学生さんが「カセット持ってないんです」というようになった。最初は驚いたが、確かにいまどき CDラジカセなど若い人は買わない。みんなMDを使うらしい。なのでCDからMDへ。パソコンが普及してCD-Rが当たり前になると、パソコンでCDごとコピーする学生も増えた。これにも驚いたが、最近はコピープロテクトなどもあり、あまりやらないようだ。
 さて今回。学生さんが一人、ノートパソコンを持って近寄ってきた。CD-Rに焼くのかと思っていたら、「いや、MP3に落としてアップすればいいでしょ、先生」「え、どないするって?」「いやだからファイルにしてアップすれば・・・・」と説明するのももどかしそうに、彼は作業を始めた。
 パソコンにCDをいれて曲を演奏するソフトにかけると、MP3という形式のファイルに変換することができる。それをいったんパソコンに取り込んだ。
 「へぇ〜!、なるほどそれをクラスのみんなにEメールの添付ファイルで送ればええんや。」「いやぁそれじゃ、大きなファイルをいらない人にまで送っちゃいますからね。あった、あった。」と彼は次に鞄からPCカードを取りだす。PHSがパソコンのカード型になったもので、どこでも高速でインターネットに接続できる。「これでアップしちゃえばいいんですよ。」と彼はインターネット上の掲示板サイトにアクセスし、そこにさっきのファイルを貼り付けた。「これでクラスのやつがここからダウンロードするんです。」
 「はぁ!」と絶句。パソコンを取り出してから作業が終わるまでものの十分ほどだった。こちらは狐につままれたような気分だったが、たしかにこれで希望の学生がそのサイトにアクセスするだけで曲を手に入れられる。厳密に言うと著作権法に触れる可能性が高いが、まぁ中国語のCDなんて日本ではほとんど手に入らないし、教育目的でクラスの中だけのコピーなので、大目に見ていただこう。それよりなにより歌のコピーもここまできたのか、と感慨深かった。つい数年前ダビング機で延々コピーをしたあの苦労は何だったんだろう。
 若い人は勉強をしていない、と安直な批判をする人たちがいる。そんな批判は明治の昔からずっとあり、自分の時代を標準において発せられる年寄りのたわごとだ。私自身は決して言うまいと思っていたが、それでも時折、「最近の学生さんはそういうのも読まへんの?」なんて口を滑らせることがある。しかしこのコンピュータ技術への適応力を考えると、興味を持つ内容が違うだけで、我々の世代が知らないことを山ほど吸収していることがよくわかる。むしろ時代に乗り遅れているのはこちらのほうであり、そのうち私には曲のコピーの仕方もわからない時代がくるのかもしれない。
 柄にもなく、いまどきの若いモンはすごい、と感心してしまった。
http://homepage3.nifty.com/sechy/

これって俺じゃん。懐かしいなぁ。1年の後期試験のときだったかな。今じゃ当たり前の気もするけど・・・。偶然ノートPC持っていたんだよね、このとき。学生でAirH"持っているのも珍しかったのかな?このときは貧弱なネット環境だったなぁ。